児童のコンクールについて
児童のコンクールについて
コンクールは趣味、専門問わず、ピアノ学習の向上に大変意義のある挑戦です。日本で受けられるピアノコンクールは多岐に渡り、近年では年齢の幅も広く、様々なカテゴリーで受ける事が可能になりました。当教室でも皆さん様々なコンクールに挑戦され1位受賞、入賞されていらっしゃいます。
ですが近年、あまりにコンクールの合否に価値を置きすぎる傾向にあり、特にまだ手や体の成長していない幼児、児童期に、体のサイズに見合わない無理な音量を出すような力任せの奏法や、極端なアピールの音楽の指導が多いのも事実です。
各地の名だたる大ホールのような響きが豊かな場所では、まだ音を鳴らせない手にとっては、そのような無理な奏法でも、力強く、しっかり弾いているように聞こえる事が多々あります。しかし、この時期にコンクールに合わせたテクニックで勉強し、良い結果を得たとしても、小学生高学年、中学生になるにつれ、壁にぶつかることになります。
まだ体が成長途中にある年齢のコンクールは、結果をある程度我慢しなくてはならない時もありますが、低学年で丁寧に耳と技術、手を育てながらコンクールを活用する事で、中学年以降、しっかり結果や音が結びついていく指導をしております。